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栃木県益子町で毎年春と秋に開催される益子陶器市。全国から陶芸ファンが集まるこのイベントで、今、器以外のあるものが注目を集めている。それは「あの害獣」の串焼きだ。
会場の一角に立つ屋台から漂う香ばしい匂いに誘われて足を止めたのは、50代の姉妹。陶器好きの妹に連れられて来たという姉は、最初こそ戸惑いを見せたが、串焼きの見た目と香りに興味を引かれたという。
「最初は『えっ、これ食べるの?』って思いましたよ。でも、せっかくだからと一口かじってみたら、ジューシーで全然臭みがない。これはハマりますね」(姉)。妹も「器を選ぶついでに立ち寄ったけど、予想外の美味しさにびっくり。もう一本追加で買っちゃいました」と笑顔を見せる。
この串焼きの正体は、農作物を荒らすことで知られる「害獣」の一種。地元の猟師が駆除した個体を有効活用しようと、陶器市に合わせて出店したものだ。ジビエ料理として提供されることで、新たな食文化としても注目を集めている。
器選びもさることながら、思いがけないグルメ体験が楽しめるのも益子陶器市の魅力。姉妹のように、食べ物目当てで訪れるリピーターも増えているという。次回の開催では、この串焼きがさらなる話題を呼びそうだ。